院長コラム

  • HOME
  • 院長コラム

No.27 傘違え/傘かしげ

2019年06月12日

梅雨の季節になりました。この季節になると傘をさしながら行き交う時の傘違え(かさたがえ)が見られて嬉しく思います。傘をさしたもの同士が行き交う時に、相手が濡れないように傘の先を外に向けることですよね。
当たり前と言えば当たり前のことで、さして取り上げて言うことでもないのですが、こういうことを嬉しく思うようになったこと自体、今の世の中が自分中心の乾いた世の中になっているということなのでしょうか。

道路にはみ出して止めてある自転車。元の場所に戻してないスーパーのカート。空き缶用のゴミ箱に捨てられてある一般ごみ。藤の花房をひっぱっての自撮り写真。キャンプの後に散らかったゴミ・・・数えだしたらきりが無いですが、これらのことは自分が中心にあるからなる行為ではないでしょうか。相手のことを思えば決してしない行為でしょう。相手とは、勿論人間だけはありません。花だったり、鳥だったり、土だったり、水だったり。
海の生き物の胃袋にたまっているビニールやプラスチック。土壌の酷使による劣化、水質の汚濁を考えると、申し訳なく思います。

我々が生きていく上での基本は、困っている人やものに対して手をさしのべる、他人の迷惑にならないように行動する、そして、困ったら遠慮せずに助けてもらう、ではないでしょうか。今のようにこんなにルールでがちがちに縛らないといけない世の中は寂しいですよね。

まわりを見ていると過剰な言葉が多いように思います。「窓から顔や手を出さないようにしましょう。」「お年寄りや妊婦には席を譲りましょう。」「困っている人がいたら、お手伝いしましょうか、と声をかけましょう」「使ったらもとにもどしましょう。」等々、ここまで言わないとできませんか、というレベルのことが多すぎます。電車にシルバーシートなどと座席の色を変えていること自体、恥ずかしいですよね。そこまでしないと席を譲らないのでしょうか。

先日、沖縄の高校生がお金を無くして困っているときに見ず知らずの人からお金を借り、その後返した話がありました。またある高校生が火事の現場で人を助け出した話や、認知症で道に迷ったおばあちゃんに声をかけた小学生の話もありました。このような純粋な若者たちの心が、汚されずにひろく育って欲しいと思います。

おもしろいもので、こちらが譲れば相手も譲るものです。こちらが怒りを表すと相手も怒りを現します。こちらが引けば、相手も「いえいえ、こちらこそすみません」とおさまるものです。
自己主張の前に、相手への思いやりで、穏やかに心豊かに過ごせる事が多いのではないでしょうか。傘違えの所作をみて思いました。

コラム一覧

交通アクセス Access

〒564-0063
大阪府吹田市江坂町5-14-13

  • 北大阪急行(地下鉄御堂筋線直結)「緑地公園」駅下車 徒歩10分
  • 駐車場あり 約10台収容

交通アクセス詳細

CLINIC INFO

北大阪メディカルクリニック

〒564-0063
大阪府吹田市江坂町5-14-13

交通アクセス

  • 北大阪急行(地下鉄御堂筋線直結)
    「緑地公園」駅下車 徒歩10分
  • 駐車場あり 約10台収容
このページの先頭へ
  • 資料請求
  • 問い合わせ