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− 日本集中治療医学会理事長声明 −

2020年04月03日

【 今、集中治療を守るためにあらゆる手立てを 】  −日本集中治療医学会理事長が声明−  2020年04月02日

日本でも、新型コロナウイルス感染症の爆発的患者急増が間近といわれている。現段階で最も危惧されるのが、いわゆる医療崩壊、特に重症患者に対する集中治療体制の崩壊であろう。昨日(4月1日)、日本集中治療医学会理事長の西田修氏は、この点に関する深刻な問題意識を表明した。イタリアにおけるCOVID-19患者の致死率の高さは集中治療室(ICU)のベッド数の少なさが原因であり、日本のICUベッド数はさらにその半分だという。同氏は、患者集中時のシミュレーションなど今できるあらゆる手立てを施して、集中治療体制を維持しようと強く訴えた。

<日本のICUベッド数はイタリアの半分!>

最も大事なのは、COVID-19による死亡者数をいかに低く抑えるかであり、集中治療体制の崩壊を阻止する点だとする。例えばイタリアでは、3月末時点で感染者10万5,000人超に対し1万2,000人以上の死亡者が報告されており、致死率は実に11%に上る。一方、ドイツでは感染者約7万2,000人に対し死者は775人、致死率は1%にとどまっている。
この差を集中治療体制の違いによると考察。ICUベッド数はドイツの人口10万人当たり29〜30床に対し、イタリアでは12床程度である。COVID-19による死亡者は、ドイツでは大半がICUでの死亡であるのに対し、イタリアでは多くの患者が集中治療を受けることなく亡くなっているのが現状ではないかという。

翻って日本はどうか。実は、日本のICUベッド数は人口10万人当たり5床程度だ。これはイタリアの半分以下、ドイツの6分の1であり、日本で感染爆発が起きた場合、死亡者数の急増は極めて早期に訪れると同氏は予想する。

<さらに問題なのはマンパワー不足!>

問題はベッド数だけではない。日本のICUは2対1看護となっているが、重症のCOVID-19患者をICUで診るには感染防御の観点から患者1人当たり看護師2人が必要とされている。となると、4人の看護師が配置された8床のICUは、COVID-19重症例を2人収容した時点でマンパワー不足に陥る。ベッドが空いていても、救急患者や通常の手術後患者が受け入れられないのだ。

現在、国内のICUベッド数は6,500床ほどとされる。しかし、マンパワーや他の重症患者の存在を考えると、「実際にCOVID-19重症患者を治療できるベッド数は1,000床に満たない可能性がある」と推計する。
もし、過剰な患者を無理に収容した場合、感染防御が破綻して院内感染を起こし、医療従事者にも感染が及び、彼らのストレスは極限に達することが想定される。イタリアはまさにこうした状況に陥っていると考えられ、60人を超す医療従事者の死亡が報告されている。

<患者が殺到する前にシミュレーションを!>
同学会では、集中治療体制の維持のために取りうるあらゆる方策、選択肢についてシミュレーションを行うことを強く要請している。

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