院長コラム

No.13 病理診断医と放射線読影医

2019年02月13日

私は内科医なので、虫垂炎の手術もできなければ、白内障の眼内レンズの入れ替えもできません。「盲腸の手術くらい簡単じゃないの?」と思われるかも知れませんが、私にはできません。ですから、それぞれの専門の先生方には尊敬の念を持っています。

その中でも、私がすごいなあと日頃から思っているのは病理診断医と放射線読影医です。
例えば内科だと、患者さんと話をしながら知りたいことを質問し、その答えから考えを進めていきます。触ったり、音を聴いたりしながら情報を集めていくわけです。しかし、病理医や読影医は細胞や画像が相手であり、それ以上の情報がない状況で結果を出さなければいけません。
そして、その結果で我々は治療方針を決めます。病理医が「良性」と言えば、我々は治療をしないですし、放射線科の読影医が「前回認められた異常所見、認めず」との所見を示せば治療終了とします。つまり、病理診断、画像診断の専門の医師が言ったことが直接治療に反映してくるわけです。

多くの方は、多分、病理組織の結果はどの病理医がみても同じだと思われるのではないでしょうか。病理医は細胞の並び方、核の大きさや位置、いろいろな抗体での染色度合いなどから診断をつけると思いますが見解が異なることもあります。白か黒かは誰が見ても同じでも、「灰色」と言われたときに「どの程度の灰色か」は違うのではないでしょうか。もちろん、明らかなものはどの病理医がみても同じ結果になりますが、現実的には迷う所見もあるわけで、他の病理医に相談したりして、さらなる検討を要することになるでしょう。
また、プレパラートは数μmの厚さのものを観察するので、仮に1cmの大きさの腫瘍を切除したとして、その全てを観察できるものではありません。このように全ての検査には限界があります。当然ですが、「病変が無い」というのは「有る」というより難しく、診断をして下さっている先生方に感謝します。

病理診断医や画像診断医は、いわば医療の縁の下の力持ちです。患者さんと直接お話をすることはなかなかないでしょうが、この先生方の力なくして日常診療は成り立ちません。

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